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1960年代後半に活動していたサイモン・デュプリー&ザ・ビッグ・サウンドのメンバーだったフィル(sax)、デレク(vo)、レイ(b)のシャルマン3兄弟を中心に、マーティン・スミス(ds)、ケリー・ミネア(key)、ゲイリー・グリーン(g)らのメンバーで70年に結成されたイギリスを代表するプログレッシヴ・ロック・バンド。同年11月にヴァーティゴ・レーベルから『ジェントル・ジャイアント』でデビュー。
変拍子を多用した複雑な構成を見せる楽曲と多彩なアレンジ、それでいてキャッチーなメロディを見事なコーラス・ワークで聴かせるサウンドに加え、メンバー全員がマルチ・プレイヤーだからこそ成し得た、担当楽器を交換して演奏するアクロバティックで緻密なアンサンブルを擁したスタイルは高い評価を得る。
72年にはスミスに代わってマルコム・モルティモアが加入するが事故もあり、すぐにジョン・ウェザースへと交代。続いて長兄のフィルの脱退やレーベルをWWAに移籍するなどもあったがバンドは順調に活動を続けた。75年にはクリサリス移籍第1弾にして名盤の誉れ高い『フリー・ハンド』を発表。絶頂期を迎えた翌76年には『インタヴュー』をリリース。本国イギリスはもちろんヨーロッパ諸国で高い評価を得る。その後、評判だったコンサートの模様を収録したライヴ盤にして彼らの集大成とも言える『ライヴ(Playing The Fool)』(77年)、『ミッシング・ピース』(77年)、『ジャイアント・フォー・ア・デイ』(78年)と立て続けに発表するが、80年の『シヴィリアン』リリース後のツアーをもって解散。レイはプロデューサーとして活動、デレクはレコード会社勤務を経たのちレーベルを興し、ジェントル・ジャイアントの35周年記念盤のリイシューを行なった。
また08年になるとグリーンが結成したジェントル・ジャイアントのトリビュート・バンドであるレントル・ジャイアントにモルティモアとミネアが加わりツアーを開始。バンドはスリー・フレンズと改名し、2009年には来日公演も行なわれた(その後ミネアは脱退したものの、10年にも再来日を果たしている)。またミネアもレーベルを主催し、関連の(アーカイヴを含む)諸作品を再発している。
彼らは約10年に及ぶ活動期間中11作のスタジオ・アルバムを残したが、そのどれもが重要作であり、その影響力からしてもプログレッシヴ・ロックを語るうえでは欠かせないバンドである。
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